最近女性ホルモンについて話題になることが多くなっています。女性にとって大きな悩みである更年期障害や生理痛などの体調や心の変化に女性ホルモンのバランスが影響していることは以前から知られていました。また、女性ホルモンは新しい生命を生み出す準備をし、身体の隅々まで行き渡って美しい髪や肌、しなやかなプロポーションをつくっています。お肌の調子や肩こりなどの体調の変化、脳、筋肉、骨、血管なども実は、女性ホルモンの影響を大きく受けているのです。女性ホルモンについてきちんと理解すれば、日々の体調の悩みやトラブルを解消して健やかな毎日を送ることができるでしょう。ダイエットの成功の秘訣も女性ホルモンにあるかもしれません。
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女性は女性ホルモンによって支配されているといってもいいほど心と体の隅々まで影響を受けています。女性の抱えるトラブルの多くは、この女性ホルモンが関わっているものが多く、女性ホルモンのホルモンバランスが崩れると心も身体も影響を受けてしまいます。ですから女性ホルモンがどういうもので、どういった働きをするのか理解することで、自分の心や身体の変化の原因や対策がわかってくると思います。また、女性ホルモンは血管や骨格、新陳代謝などにも影響を与えていますから、無理なダイエットでホルモンバランスが崩れ、体調を崩してしまうということもよく耳にします。反対に考えると、自分のホルモンバランスの変化を知ることでダイエットを成功させることも可能です。しかしこの女性ホルモンの分泌量や期間には限りがあります。女性が女性らしく健康な身体を維持できるのは、女性ホルモンのおかげですから、トラブルの状態が酷い場合、ホルモン剤を使用したり、サプリメントなどで女性ホルモンを補うことで女性ホルモンを増やしたり、量を上手く自分でコントロールする対処方法もあります。
通常「女性ホルモン」と呼ばれているものは、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の二つのことを言います。この二つは共に卵巣から分泌されているのですが、この二つの女性ホルモンを卵巣から分泌させるためには、他のホルモンの働きが必要になってくるのです。
卵巣にエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の二つの女性ホルモンを分泌するように、指示を与えているのが脳の中の「視床下部(ししょうかぶ)」というところです。この視床下部はまず、すぐ下にある「下垂体(かすいたい)」に、女性ホルモンを分泌させることを伝えます。すると下垂体は「性腺刺激ホルモン」というホルモンを分泌します。
下垂体から分泌された「性腺刺激ホルモン」には、「黄体化ホルモン(LH)」と「卵胞刺激ホルモン(FSH)」の二つのホルモンがあります。この二つが卵巣に届くと、卵巣はその刺激をうけて女性ホルモン「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」を分泌するのです。この女性ホルモンが分泌される仕組みは、思春期や成年期が一番活発な活動をしています。
「エストロゲン」は妊娠するために必要な健康な女性らしい身体を作る働きがあります。簡単に言うと、外見的にも女性らしい柔らかで健康な身体をつくり、妊娠に備えて子宮の壁を厚くし卵子の元となる卵を作る働きをしています。さらに、この「エストロゲン」という女性ホルモンは、自律神経、脳の働き、感情のコントロール、骨、粘膜、胃腸、関節、筋肉、皮膚に作用して、身体全体を若々しく健やかに保つ働きがあります。妊娠するまでの間、常に繰り返し妊娠するための準備をしている女性ホルモン「エストロゲン」の分泌バランスは生理の周期と深く関係しています。「エストロゲン」と「プロゲステロン」の分泌されている量のバランスは常に反対で、「エストロゲン」が多い状態のときが一番身体と心の状態がいい時期といえます。
卵巣から分泌される女性ホルモンの「プロゲステロン(黄体ホルモン)」は女性が妊娠して出産するための状態を作るホルモンです。子宮内の内膜に働きかけ、受精卵が着床しやすい状態にします。また、妊娠が体内に異物があると判断しないよう、妊娠した後そのまま妊娠状態を継続させる働きをします。一月の間の妊娠可能な時期を過ぎても妊娠しなかったばあい、次の妊娠可能な期間にそなえて、子宮内をお掃除します。これが、月経(生理)にあたりこの期間は女性ホルモンの分泌が一番少ない時期になります。
女性ホルモンは一定の周期でその分泌バランスが変化し、女性の身体に影響を与えています。
女性の身体は毎月妊娠可能な時期をきちんと準備するために、女性ホルモンの分泌量を変化させています。その女性ホルモンの分泌の変化によって体調にも様々な違いがでてくるのですが、その時期は「卵胞期」「排卵期」「黄体期」「生理(月経)」の4つの時期に分けることが出来ます。
女性ホルモンの「エストロゲン」が一番沢山分泌される時期です。卵胞ホルモンである「エストロゲン」が沢山分泌されることによって卵巣の原始卵胞が成熟していきます。この卵胞期は女性ホルモンの「エストロゲン」が優位な時期で心も身体も一番快調な時期です。生理が終わり、排卵がおきるまでの8日〜10日間くらいの期間です。新陳代謝も活発になっているので、ダイエットはこの期間に行うともっとも効果的で、無理なく行えます。
「エストロゲン」の影響をうけて成熟した卵胞が卵子として飛び出してきます。この卵子が出てきた前後2〜3日を排卵期といい、この期間に受精すると卵子は受精卵となり妊娠する体制になっていきます。
排卵後、卵子を出したあとの卵胞は黄色油のような「黄体」に変化します。この黄体は女性ホルモンの「エストロゲン(卵胞ホルモン)」「プロゲステロン(黄体ホルモン)」を分泌しますが、卵子が受精したときに備え着床準備のため特に「プロゲステロン」を多く分泌します。体温が上がり、子宮内膜をやわらかくするのですが、「エストロゲン」より「プロゲステロン」のほうが優位な時期になるため、女性の心と身体のバランスが一番崩れやすい時期になります。月経前症候群と呼ばれる、「頭痛」「腰痛」「腹痛」「むくみ」「食欲増進・減少」「イライラ」「不安」などの症状にくわえ、肌の調子も悪くなりやすく吹き出物や荒れやすくなります。この時期には今まで使っていた化粧品が合わなくなったりすることもありますので、新しい化粧品を試したり刺激のある肌の手入れは避けたほうがいいと思います。この期間は生理が始まるまでの12日ほど続きます。この期間は、体調も崩れやすいためむくみやすかったり、ダイエットの効果があまり出ない時期でもあります。この期間は無理にダイエットをせず、次の排卵期にむけて身体を休めておくと排卵期のダイエットもいっそう効果が出やすくなると思います。
黄体期に妊娠しなかった場合、「プロゲステロン」が次の妊娠に備えて子宮の中を綺麗にしてくれます。子宮が剥がれ落ちて月経が起こります。この生理の期間は女性ホルモンの分泌が一番減少していますので、黄体期にあった症状は徐々に少なくなっていきます。
女性ホルモンは妊娠・出産のために女性の身体をコントロールしていますので、思春期の初潮がはじまったころから、閉経まで盛んに分泌されています。閉経後は、卵巣や子宮の機能が低下し、女性ホルモンの分泌量は急激に減ってしまいます。女性ホルモンは身体全体を健やかに保てるよう働いていますから、この女性ホルモンの急激なバランス変化に身体は対応しきれず様々なトラブルを引き起こします。これが更年期障害です。この更年期障害の症状は、人によって差はありますが体調を崩しやすくなるだけでなく心のバランスや記憶力などにも影響が出てきます。
女性ホルモンの分泌が少なくなったり、バランスが崩れるなどで心と身体のバランスが上手く取れなくなることがあります。そういった場合、産婦人科で女性ホルモンの含まれている錠剤の投与や注射などといった治療方法のほか、サプリメントや通常の食べ物で女性ホルモンを増やす効果や、補ったりすることで女性ホルモンの分泌を整えてあげるといいと思います。酷い生理痛や、生活に支障が出るほどの月経前症候群などは、産婦人科で排卵を抑える低用量ピルなどを処方してもらうと女性ホルモンのバランスを一定に保つことが出来ます。また、胚芽米や玄米などに含まれるγリノレン酸(がんまりのれんさん)は女性ホルモンのバランスを整えてくれる働きがあります。通常の食事で取れない場合でも、排卵期から生理までの期間にサプリメントでγリノレン酸を摂取すると、症状が軽減される可能性がありますので、一度試してみてください。また、大豆には、大豆イソフラボンという女性ホルモンに似た物質がふくまれています。日頃から、大豆を使った食べ物を多く摂取することで、女性ホルモンを補うことが出来るかもしれません。
女性ホルモンは自分の心と身体に関係とても深く関係していることがわかったと思います。女性ホルモンのバランスが崩れているかどうかなかなか自分では気づきにくいものですが、体調の変化や感情の変化があったときは、無理に我慢しないことも大切です。自分の中に溜め込んでしまいストレスがかかると、それが脳の視床下部に影響を与え、女性ホルモンのバランスはどんどん崩れていってしまいます。無理をせず、体調を整えることが女性ホルモンの活性化にも繋がりますので、辛いときは無理をせず産婦人科などで気軽に相談してみてくださいね。
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