昆布

昆布は、日本人になじみのある食材ですが、海外では海のごみといってあまり食べられていません。しかし、昆布には生活習慣病を予防する栄養があり、日本人の口に合うように調理されてきました。日本人が健康で長生きなのは、昆布のおかげかもしれませんね。日本人と長い歴史をともにした、昆布について紹介します。

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昆布ってどんな食べ物?

昆布は、海藻の一種です。日本では縁起物やだし昆布として使われてきました。日本の昆布は中国から伝わってきたもので、食用としているのは中国と日本が中心です。日本では北海道・青森県〜宮城県までの三陸沖、瀬戸内海で生産されています。北海道では天然物が多いのですが、ほかの地域では養殖が盛んです。昆布の消費量は、青森県・岩手県・沖縄県など広い地域で消費されています。昆布の生産地だけでなく、郷土料理として根付いたり、加工技術が発展した地域に多いようです。

昆布の栄養

昆布には食物繊維や鉄分・カルシウムが豊富に含まれています。食物繊維は胃の中でふくらんで満腹感をもたらします。そしてコレステロールを防いで腸の働きを活発にし、繊維質がそのまま体外に排出されます。昆布は空腹感を満たしてくれる、お助け食材です。ダイエット中には積極的に摂りたいですね。また、フコイダンという栄養素も注目されています。フコイダンは食物繊維の一種で、胃の粘膜を保護し、体に負担をかけないガンの治療に効果があるんですよ。

昆布の種類

真昆布

北海道の渡島地域・青森県〜宮城県の沿岸で採れる昆布です。厚みのある昆布で、最高級品だし昆布として使われるほか、塩昆布・とろろ昆布・おぼろ昆布などに加工されます。

利尻昆布

北海道利尻・礼文・宗谷・北見・留萌地方で採れる昆布です。歯ごたえがあり、高級だしに使われるほか、とろろ昆布・おぼろ昆布に加工されます。

羅臼昆布

北海道根室に近い、羅臼で採れる昆布です。最高級品だし昆布として使われるほか、昆布茶や酢昆布にも加工されます。

日高昆布

日高・十勝・渡島地方で採れる薄味の昆布でやわらかいので、普段の食卓でだしや煮物によく使われます。

がごめ昆布

北海道函館・室蘭地域で採れる昆布です。フコイダンという成分による粘りがあるのが特徴で、松前漬・納豆昆布のほか、がごめ昆布を使ったお菓子や化粧水なども販売されています。

昆布の加工食品

とろろ昆布:昆布を酢でやわらかくし、糸状に削った昆布で、お吸い物やおにぎりなどに使われます。
おぼろ昆布:昆布を酢でやわらかくし、帯状に削った昆布で、とろろ昆布同様お吸い物やおにぎりなどに使われます。
根昆布:昆布の根元の部分で、硬い昆布です。水に漬けて根昆布水として飲むほか、やわらかくした煮物にも使われています。
すき昆布:細く切って乾燥した昆布で、煮物に使うと普通の昆布より時間短縮できます。生の状態は切り昆布といいます。
納豆昆布:納豆が入っているわけではなく、粘りが多いことからこの名前がつきました。オクラや醤油を加えて混ぜ、ごはんにかけるなどしていただきます。ガゴメ昆布を使用した納豆昆布は特に粘りが違います。
おしゃぶり昆布:噛みごたえがある昆布なので、あごを丈夫にしたい子供やダイエット中に咀嚼したい人におすすめです。
昆布締め:魚を昆布で挟み、味をつけたものです。冷凍保存しても昆布の風味を損なうことがありません。
昆布入干し梅:干し梅の中に昆布が入っているお菓子です。
子持ち昆布:ニシンが昆布に卵を植え付け、丸ごと塩漬けにしたもので、数の子昆布とも呼ばれます。歯ごたえがよく、贈り物にしても喜ばれます。
形状記憶昆布:昆布は「養老昆布」としてお祝いに用いられますが、形状記憶昆布は、水で戻すと「祝」「寿」「結」といった文字になって浮かび上がります。お祝いの席だけでなく、恋結(えんむすび)として人気があります。

昆布を使ったレシピ

昆布の佃煮レシピ

 
材料
作り方
 
だしの取り終わった昆布
しょうゆ
ざらめ
しその葉
しその実・米酢
白ごま
……6枚
……大さじ6
……大さじ5
……5枚
……各小さじ1
……大さじ1
  1. しその葉と昆布を細かく刻みます。
  2. 鍋に白ごま以外の材料を入れ、浸るくらいに水を入れ、中火にかけます。
  3. 途中水気がなくなったら水を足して1時間ほど煮ます。昆布がやわらかくなったら白ごまを加え、火を止めます。
  4. あら熱をとって冷蔵庫で冷やしてできあがりです。

昆布巻きのレシピ

 
材料
作り方
 
昆布
ごぼう
豚もも薄切り肉
かんぴょう

【牛蒡の煮汁】
だし汁
みりん・しょうゆ
砂糖
【昆布巻きの煮汁】
だし汁
さけ・みりん・砂糖
しょうゆ
……1m
……2本
……300g
……3m
……少々

……1カップ
……各大さじ2
……大さじ1

……5カップ
……各大さじ3
……大さじ6
  1. 昆布は30分ほど水につけて戻します。かんぴょうは塩もみしてから水洗いし、15分ほど水につけてもどします。ごぼうは皮をこそげ取り、酢水に10分ほど浸します。
  2. ごぼうと煮汁の材料を鍋に入れて煮込みます。煮汁がなくなったら火を止めて冷ましておきます。
  3. ごぼう1本に豚肉を2枚ほど巻きつけます。昆布を台にのせ、上に豚肉をまいたごぼうをのせます。
  4. 手前からしっかり巻き、かんぴょうで等間隔に昆布の口を閉じ、結び目を作ります。
  5. 鍋にかんぴょうの結び目が上に来るように昆布巻きを並べます。煮汁の材料を加え、落し蓋をして20分ほど煮込みます。竹串が通ったら火を止めます。
  6. 昆布巻きを取り出し、等間隔に切り分けます。煮汁ごと容器に入れ、冷ましてから冷蔵庫で冷やしてできあがりです。

昆布についてあれこれ

昆布館

北海道昆布館は亀田郡七飯町に、敦賀昆布館は福井県敦賀市にあります。いろんな種類の昆布製品が並んでいて、いつも観光客でにぎわっています。昆布の加工している様子を見ることができたり、昆布の展示を見ているだけで昆布について学ぶことができます。

ニセコ昆布温泉甘露の森

北海道のニセコ町に位置し、森に囲まれた最高のロケーションで、とても温かくくつろげる温泉宿泊施設です。

五辻の昆布

明治35年から京都の料理を支えてきました。五辻の昆布にかかると、どれもはんなりと上品に仕上がります。

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